
巷にはさまざまな種類の浄水器が溢れていますが、浄水器を購入したい時、自分のライフスタイルにあったものをどのように選べば良いのでしょうか。
例えば、カートリッジ交換の頻度や費用、除去可能な物質の種類など、事前にチェックすべき点を確認・比較することで後悔のない選択ができるでしょう。
この記事では、代表的な浄水器の種類やフィルターの違い、さらに選ぶ際に押さえておきたいポイントをまとめて解説します。それぞれの特徴やメリット・デメリットを知ることで、あなたの生活にぴったりの浄水器選びに役立ててください。
そもそも浄水器とは?

まずは浄水器の基本的な役割や仕組みについて、理解を深めましょう。
浄水器とは、水道水に含まれる残留塩素や微細なゴミ、不純物などを除去し、より安全でおいしい水を提供するための装置です。日本の水道水は世界でも比較的高い水準にあるといわれていますが、それでも古い配管によるサビや、独特のニオイ・味が気になる場合もあります。
こうした課題を解決する手段として、多様なタイプの浄水器が販売されています。
水をきれいにする仕組みは、主にろ材(フィルター)によって異物を物理的・化学的に取り除くというものです。活性炭、中空糸膜や逆浸透膜(RO膜)など、複数のろ過方式が存在します。
ニオイの吸着や微細な物質の除去など、ろ材それぞれの得意分野が異なるため、家庭の水質や利用目的に応じて浄水器を選びましょう。
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浄水器7種類の特徴とメリット・デメリットを比較

浄水器の種類を代表的な7つに分け、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
浄水器には、取り付ける場所や方式によってさまざまなタイプがあります。どのタイプを選ぶかによって、導入コストや設置のしやすさ、カートリッジ交換の頻度などが大きく異なります。
ここでは、蛇口直結型やポット型など、一般的に多く利用されている7種類を取り上げます。それぞれのメリット・デメリットを見比べてみましょう。
1.蛇口直結型の特徴・メリット・デメリット
蛇口直結型は、シンクの蛇口に直接取り付けるタイプの浄水器です。導入コストが比較的低く、取り付けも簡単なので、初めて浄水器を使う家庭にも人気があります。
手軽に始められる点が最も大きなメリットです。また、コンパクトなサイズが多いため、スペースを取らずに設置できるのも魅力の一つといえます。デメリットは、カートリッジ交換がやや頻繁になる傾向があることです。
2.ポット(ピッチャー)型の特徴・メリット・デメリット
ポット型は、水を注いで冷蔵庫などに保存できる携帯性の高いタイプです。
こまめに水を補充しながら使うので、常に新鮮な水を手軽に楽しめるのがメリットです。導入費用も安価で、蛇口に余分なパーツを取り付けたくない方や、一人暮らしの方にも人気があります。
一度に大量の水を浄水できないため、使用量の多い場面では不向きであることがデメリットです。
3.据え置き型(カウンタートップ)の特徴・メリット・デメリット
据え置き型はシンク周りに設置するタイプのことです。大容量の水をろ過できるフィルターを搭載したものも多く、比較的高い浄水能力が期待できます。
蛇口を経由して直接浄水が使えるため、キッチンでの料理や洗い物にすぐ活用できるのもメリットです。
しかし、本体のサイズが大きく場所を取ることがデメリットとなり得るため、シンクやカウンターに十分なスペースがあるかどうかを事前に確認しておくことが大切です。
4.ビルトイン(アンダーシンク)型の特徴・メリット・デメリット
シンク下に収納できるビルトイン型は、キッチン周りをすっきりさせたい方に適しています。
専用の水栓や混合水栓を利用して、必要な時にすぐ浄水を利用できるのがメリットです。高性能なフィルターが多いため、除去できる不純物の種類も豊富で、水の質にこだわりたい人に向いています。
デメリットとして、取り付け工事が必要で導入コストが高めになる場合がある点には注意が必要です。
5.水栓一体型の特徴・メリット・デメリット
水栓一体型は、蛇口自体に浄水器の機能が組み込まれているタイプです。
メリットとして、キッチンがスマートにまとまるので、見た目をすっきりさせたい方や、新築・リフォームのタイミングで導入を考えている方に人気です。
デメリットは、カートリッジ交換を定期的に行う必要があり、製品によっては本体やカートリッジの価格が高くなる傾向にある点です。
6.セントラル型(全館浄水器)の特徴・メリット・デメリット
セントラル型は、住宅の水道の元栓に設置するタイプの浄水器で、家全体に浄水を供給できるのが特徴です。
キッチンだけでなく、浴室や洗面所など、すべての蛇口から浄水が使えるところがメリットです。肌や髪にやさしい水を使いたい方や、住まい全体の水の質にこだわりたい方に適しています。
ただしデメリットとなり得る点として、専門業者による設置工事が必要で、導入コストが比較的高くなりがちな点があります。
7.ウォーターサーバー型(スタンド型)の特徴・メリット・デメリット
ウォーターサーバー型は、フィルター装置により浄水された冷水や温水をすぐに利用できる便利なタイプです。
給水の手間が少なく、一度に大量の水を備蓄できる点がメリットで、忙しい家庭やオフィスなどで重宝されています。
ただし、設置スペースが必要になることや、電気代の負担が増える点がデメリットです。また、本体機能やメンテナンスサービスが充実している分、月々のコストもほかのタイプより高くなる傾向があります。
フィルター(ろ材)の種類と性能比較

浄水器それぞれの性能やフィルターの種類を見比べて、自分に合ったものを選びましょう。
浄水器の要となるのが、内部に搭載されているフィルター(ろ材)です。活性炭やろ過膜、セラミックなど、さまざまな材質や構造があり、それぞれ得意とする除去対象や特性が異なります。
自宅の水質を踏まえて、どのフィルターが適しているかを検討することで、より満足度の高い水を選ぶことができるでしょう。
活性炭フィルター
活性炭フィルターは、塩素によるカルキ臭や有機化合物を吸着して取り除くのが得意です。比較的多くの浄水器で採用されており、味やニオイの改善に効果的とされています。ただし、菌やウイルスなどの微生物除去には向かないケースもあるため、別のフィルターと併用するタイプも多く存在します。
中空糸膜フィルター
中空糸膜は、髪の毛の数十分の一ほどの微細な孔で水中の微生物や不純物を除去します。ろ過精度が高いため、カビや雑菌などをしっかりブロックできるのが特徴です。ただし、目詰まりしやすい製品もあり、定期的な交換やメンテナンスが必要です。
逆浸透膜(RO膜)フィルター
逆浸透膜(RO膜)は、非常に細かい孔を通して、水分子以外のイオンやミネラルまで大幅に除去する高性能フィルターです。放射性物質や重金属を取り除くこともできるため、安全性を最優先したい方に好まれます。しかし、導入コストや交換用カートリッジの価格が高めで、スペースも必要となる点に注意が必要です。
その他のろ材(セラミックなど)
セラミックフィルターなどは、細菌や一部の不純物を取り除く作用があり、長寿命な製品が多いのが魅力です。また、複数のろ材を組み合わせることで、より幅広い汚れを除去できるモデルも存在します。
浄水器を選ぶ際に抑えるべきポイント4つ

多数の浄水器の中から自宅に合ったものを選ぶ際に、ぜひ押さえておきたいポイントを整理します。
数ある浄水器の中からベストな一台を選ぶためには、除去性能だけでなく設置場所やメンテナンス性、デザインなども含めた総合的な視点が欠かせません。
カートリッジ交換のランニングコストを抑えるのか、高度なろ過性能を優先するのかを決めた上で、大まかな予算や条件を設定すると、希望に沿った浄水器選びにつながります。
1.ろ過性能——PFASなどの有害物質を除去できるか?
ろ過性能は浄水器を選ぶうえで最も重要なポイントのひとつ。味やニオイだけでなく、安全性を左右するからです。
塩素や細菌はもちろん、PFOS・PFOAなどのPFAS除去に対応しているかどうかをチェックしましょう。除去率も併せて確認することで、より性能の比較に役立ちます。
活性炭や逆浸透膜など、分子レベルで有害物質を吸着または分解して除去する仕組みが多くの浄水器に採用されています。
製品によって対応できる除去対象物質やフィルター構造が異なるため、カタログやメーカーサイトでスペックを確認してください。
2.設置場所・スペース
蛇口直結型やポット型は設置スペースをあまり取らず、手軽に導入しやすいのがメリットです。
一方、アンダーシンク型や据え置き型は、スペースが必要ですが、高い ろ過性能を備えたモデルが多い傾向にあります。
キッチン周りの広さや、見た目のすっきり感を重視するかどうかを考慮しましょう。
3.カートリッジ交換の頻度・コスト
カートリッジ交換のスパンや費用は、長期的に見たときのランニングコストに直結します。
蛇口直結型やポット型は交換頻度が高い傾向にありますが、交換用の費用は抑えめです。
逆に、ビルトイン型やウォーターサーバー型は交換頻度が少ないものの、カートリッジ自体に高額維持費がかかる場合があるため、ライフスタイルに合わせて選択しましょう。
4.操作性とデザイン
毎日使うものだからこそ、操作のしやすさや見た目も重要です。レバーの開閉で浄水と水道水を切り替えられるものや、シンプルな操作ボタンだけで扱えるモデルなど、使い勝手に直結する要素にも注目しましょう。
加えて、ステンレスやシンプルな樹脂製など、自分のキッチンにデザインが合うかどうかも検討材料となります。
よくある質問(FAQ)

浄水器を導入する際によく寄せられる質問をまとめ、疑問点を解消します。
- Q浄水器を使った水はどのくらい保存できますか?
- A
一般的には、冷蔵庫で保存すれば2日から3日程度が目安です。ポット型やウォーターサーバー型の場合は、製品の説明書に記載されている保存期間を確認しましょう。
- Q浄水器と整水器はどう違うのでしょうか?
- A
浄水器は主に不純物の除去が目的ですが、整水器は不純物の除去に加えて、アルカリイオン水などの機能を備える場合があります。求める水質によって最適な製品を選ぶことが大切です。
- Qカートリッジ交換を忘れるとどうなりますか?
- A
ろ材の性能が低下し、十分な浄水能力を発揮できなくなります。放置すると雑菌が繁殖するリスクもあるため、定期交換は必須です。交換時期が近づくとお知らせしてくれる機能を備えた製品も検討してみてください。
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浄水器の種類を知ってベストな選択をしよう

この記事では、浄水器の種類や選ぶポイントについて解説しました。
浄水器の種類は、蛇口直結型やポット型、据え置き型など多岐にわたります。それぞれの特性やフィルターの方式を正しく理解することで、生活スタイルやキッチンスペースに合った選び方ができるでしょう。長期的なランニングコストやメンテナンス性も含めて比較検討すれば、後悔しない選択につながります。
日々の飲み水や料理に使う水の質が上がることで、健康面や食の満足感も向上しやすくなります。
カートリッジ交換のタイミングを守るなど、こまめなお手入れを心がけ、より安心して水を楽しめる環境を整えましょう。




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