
水道水をそのまま飲んだときに感じる、カルキの独特な匂い。「なんだかおいしくないし、身体にもよくなさそう……」と気にはなりつつも、そのまま使っているという方は意外に多いのではないでしょうか。実は日本の水道水は、カルキの匂いを取り除くだけで水の匂いや味が改善される場合が多いことがわかっており、カルキを含んだ水は身体に影響を及ぼす可能性があるとも言われています。
では、カルキを含んだ水は私たちにどのような影響を及ぼしているのでしょうか。また、気になるカルキを抜くにはどのような方法があるのでしょうか。こちらで詳しくご紹介します。
やかん・ケトルの白い汚れはカルキが原因?重曹で掃除はできる?

カルキは正式名称を「次亜塩素酸カルシウム」と言い、やかんやケトルの底に見られる白い汚れはそのミネラルが凝固したものと言われています。水道水に含まれるカルキ(ミネラル成分)は蓄積して固まることを特徴に持ち、落としにくい汚れとして私たちを悩ませる厄介者。
掃除方法として挙げられる重曹での掃除方法ですが、本来カルキは「酸」で落とす方が落ちやすいため、重曹よりはクエン酸などの酸性の洗浄剤がよりおすすめと言えます。
しかし、アレルギーや子育て中の方で酸性の洗浄剤を避けている場合は、重曹で「こすり洗い」するのがよいでしょう。重曹の粒を使って汚れをこすり、研磨していくイメージでお手入れしてみてください。
カルキによる加湿器の臭いや劣化にも要注意
加湿器を頻繁に使っていると起こる、蒸気が弱くなったり異臭を発する問題は何が原因なのでしょうか。
その原因の一つはカルキ。カルキのもつミネラル分が加湿器フィルターにこびりつき固まってしまい、スムーズな動作を阻害してしまうのです。さらに、カルキには殺菌効果があると言われていますが、その効果が持続するのは1日程度。スムーズに動作できなくなった状態に重ね、殺菌効果も消失していると、カビや雑菌の繁殖を促してしまうんです。
加湿器のフィルターやタンクはこまめなチェックとお手入れを繰り返すことが重要。空気中にカビや雑菌を霧散させないためにも、カルキによる影響にご注意を。
