エステサロンや美容室などでよく使われる蒸しタオル(ホットタオル)は、お肌のケアや疲労回復など、さまざまな用途で役立ちます。電子レンジを活用すれば、忙しい中でも短時間で無理なく蒸しタオルによるケアが可能です。
本記事では、蒸しタオルの作り方や蒸しタオルによるケアの効果、ケアする時の注意点などをご紹介します。ぜひご家庭でも試していただき、リラックスタイムに取り入れてみてください。
【目次】
- 電子レンジを使った蒸しタオル(ホットタオル)の作り方
- 用意するもの
電子レンジでチン!簡単なやり方で蒸しタオルを作る! - 電子レンジを使った蒸しタオル(ホットタオル)がすぐ冷めるときは
- ラップやジップロックなどの食品保存用袋を使う
蒸しタオルをガーゼや薄手のタオルで包む
厚手のタオルで蒸しタオルを作る - 電子レンジで蒸しタオルを作るときに注意すべきこと5点
- タオルに金属や化学繊維が使用されていないか
ビニール袋や、ジップロックなどを使うときは電子レンジOKのものを使うこと
塩素が入っていない水を使用すること
清潔なタオルを使うこと
火傷に気を付ける - 危ない!電子レンジで蒸しタオルの爆発や火事を防ぐために
- タオル全体を適切な水分量にする
ビニール袋やジップロックなどを密閉しない
長時間加熱しない。500wで1分が目安
電子レンジの中の食品カスなどを掃除する - 蒸しタオル(ホットタオル)が効果的なケース6選
- 毛穴の黒ずみや角栓が気になる
化粧ノリを改善したい
眼精疲労や肩こりがある
鼻詰まりを解消したい
寝癖を直したい
髭剃り・産毛処理をしたい - 顔に蒸しタオル(ホットタオル)をつかうのは週1〜2回が目安
- 電子レンジを使わずに蒸しタオルを作る方法
- お湯を使う
タオルウォーマーを利用する - 電子レンジで作る蒸しタオル(ホットタオル)には浄水がオススメ
電子レンジを使った蒸しタオル(ホットタオル)の作り方
まずは、蒸しタオル(ホットタオル)を作るのに必要なものと基本的な作り方をご紹介します。電子レンジを使えば簡単に作れますので、ぜひ気軽に試してみてください。
用意するもの
・綿100%のタオル
電子レンジで蒸しタオルを作る場合は、まず綿100%のタオルを用意しましょう。綿のタオルは吸水性や保温性がよく、蒸しタオルを長く楽しむのに適しています。
この時フェイスタオルではなく、スポーツタオルのように長さや厚みのあるタオルを選ぶと、より使いやすく保温性も高くなるため便利です。
・ラップやジップロックなどの食品保存袋
食品用のラップやジップロックなどの保存袋も用意します。袋を使う前に電子レンジの使用ができるかどうか、忘れずに確認しましょう。
電子レンジでチン!簡単なやり方で蒸しタオルを作る!
タオルだけでなく、ラップや食品保存用袋を使うのは、温めているうちにタオルを乾燥させないためです。
ここではラップを用いた蒸しタオルの作り方をご紹介します。
- タオル全体を水でしっかり濡らし、水滴が落ちない程度に絞ります。この時に水が滴るほどタオルが濡れていると、取り出した時に火傷することがあるため、注意しましょう。
- 絞ったタオルをラップで包みます。こうすることで、加熱している間のタオルの乾燥を防げます。
- 電子レンジにラップで包んだタオルを入れ、500Wで30秒~1分程度暖めます。
- 温め終わったタオルは非常に熱いため、すぐには取り出さずに少し冷めるのを待つと安心です。
- 出来上がった蒸しタオルを取り出したら、急に体に当てないようにしましょう。一度タオルを広げて、温度を確認してから使用するのがポイントです。
電子レンジを使った蒸しタオル(ホットタオル)がすぐ冷めるときは
電子レンジで作った蒸しタオルは、取り出したばかりの時は熱くても、使っているうちに冷めてしまうのが難点です。ここでは蒸しタオルを長持ちさせるコツを3つご紹介します。
ラップやジップロックなどの食品保存用袋を使う
1つ目は、蒸しタオルを電子レンジから取り出したら、すぐにラップやジップロックなどの食品保存袋に包んで使用する方法です。
蒸しタオルをむき出しで使うとすぐに熱が逃げてしまいますが、ラップや袋によって蒸気が逃げず、あたたかい温度を長く保てます。
また、タオルが直接肌や服に触れることがないため、タオルを清潔に保てるというメリットもあります。
蒸しタオルをガーゼや薄手のタオルで包む
蒸しタオルをラップや袋で包むと、温度は保てますがタオル特有のふわふわとした質感を楽しめません。
そこでおすすめなのが、薄手のタオルやガーゼで蒸しタオルを包むやり方です。
布の触り心地や蒸気の感触など、蒸しタオルの気持ちよさはそのままに、冷めにくくやけど防止にもなります。
厚手のタオルで蒸しタオルを作る
薄手のタオルで作る蒸しタオルは、早く温まる一方で使用中に冷めやすくなるというデメリットがあります。
厚手のタオルを使って蒸しタオルを作ると、熱が冷めにくく温度が高く保たれるため、長く温かさを楽しめます。
電子レンジで蒸しタオルを作るときに注意すべきこと5点
電子レンジで蒸しタオルを作るときには、いくつか注意点があります。やけどや電子レンジの故障を防ぐため、あらかじめ確認しておきましょう。
タオルに金属や化学繊維が使用されていないか
電子レンジで金属を加熱すると、発火・発煙の恐れがあることはよく知られています。
タオルに金糸や銀糸、ラメ糸などが使われていると、金属と同様に燃える可能性があるため、使用を控えましょう。
また、化学繊維でできたタオルも発火の危険性があるため、避けると良いでしょう。ホットタオルを作る時には、素材を確認して綿100%のものを使うと安心です。
ビニール袋やジップロックなどを使うときは、電子レンジOKのものを使うこと
ホットタオルを作る時、電子レンジに対応していないビニール袋や容器を使用すると、材質が溶けたり有害物質が発生したりする可能性があります。
あらかじめ製品の説明書をよく読み、電子レンジOKのものを使いましょう。
塩素が入っていない水を使用すること
水道水には、殺菌消毒のために塩素という物質が含まれています。病原菌や微生物を除去するため、塩素による殺菌は欠かせないものですが、塩素は人体のタンパク質にも影響する可能性があります。
美容目的で蒸しタオルを使用する場合、可能なら水道水ではなく浄水を使うとよりお肌にやさしいでしょう。デリケートな肌質の人や、肌トラブルを回避したい人は、ぜひ浄水を使用してみてください。
清潔なタオルを使うこと
蒸しタオルそのものが汚れていると、当然ですがお肌にも汚れが付着してしまいます。特に注意が必要なのは、蒸しタオルをした後のタオルをそのまま温めなおし、使いまわさないことです。
蒸しタオルをした後のタオルの表面には、目に見えない皮脂や汚れがたくさんついています。また、濡れたタオルをそのままにしておくと雑菌が繁殖しやすくなります。
こうした汚れたタオルを使いまわすと、ニキビなどの肌トラブルの原因にもなりかねません。匂いを嗅いでみて、臭いと感じるタオルは雑菌やカビが繁殖している可能性があるため、除菌や洗濯をしてから使いましょう。
火傷に気を付ける
電子レンジのオートモードを使うと、蒸しタオルを温めすぎてしまうことがあります。熱くなりすぎたタオルは、取り出す時に火傷をする恐れがあるため、慣れるまでは手動で様子を見ながら熱さを調整しましょう。
タオルの面積、厚みなどの条件で加熱時間は変わってくるため、慣れるまでは少しずつ温めながら適温を探すと良いです。
危ない!電子レンジで蒸しタオルの爆発や火事を防ぐために
電子レンジを使えば、チンするだけで簡単にほかほかの蒸しタオルが作れます。しかし電子レンジは本来、加熱調理のための家電製品であり、蒸しタオルを作る時には注意が必要です。
ここでは、火傷や事故を防ぐためのポイントを4つご紹介します。
タオル全体を適切な水分量にする
タオルを絞った後、水分が残りすぎたまま加熱すると、蒸しタオルが非常に高温になることがあります。やけどを避けるため、加熱前のタオルは水が滴らない程度に絞りましょう。
反対に、水を十分に浸さずに乾いた部分があるタオルを電子レンジで温めてしまうのも、発火等の危険性があります。また、タオル全体の水分量に差があると、温度差の原因にもなってしまいます。
まずタオルにたっぷりと水を染み込ませ、均等に絞りながら水分量を調整することが大切です。
ビニール袋やジップロックなどを密閉しない
蒸しタオル作りのためにビニール袋を使用する時は、密閉せずに少し口を開けておきましょう。完全に密閉するとタオルから漏れた蒸気が逃げ場を失い、爆発するリスクがあるため、ビニールの隙間は必ずチェックしましょう。
長時間加熱しない。500wで1分が目安
電子レンジで作る蒸しタオルは、手軽な一方で加熱しすぎてしまうと火傷の原因になります。スポーツタオルくらいの大きさであれば、500Wで1分程度を目安に温めましょう。
温まり具合はタオルの大きさや厚みによって違うため、タオルのサイズが小さければまず30秒ほど温めてみるのがおすすめです。その後触ってみて、もう少し温めたい場合は約10秒ずつ追加で加熱し、様子を見ましょう。
電子レンジの中の食品カスなどを掃除する
電子レンジの中は、食品を温めた時に飛び散ったカスや、目に見えにくい油分などがこびりついている場合があります。これらの汚れは加熱されると火種となり、発火する危険性があります。
また、食品カスは掃除しない限り何度も繰り返し加熱され、炭化し焦げ付きの原因になります。
こうした汚れがタオルに付着し、顔や体についてしまうのを防ぐため、蒸しタオルを作る前には電子レンジ内をきれいに掃除しましょう。
蒸しタオル(ホットタオル)が効果的なケース6選
蒸しタオル(ホットタオル)は、使う場所や使い方によってさまざまな効果があります。
ここでは、蒸しタオルの使用が効果的なケースを解説します。
毛穴の黒ずみや角栓が気になる
ホットタオルを顔に当てると、毛穴が開き、黒ずみや角栓が取れやすくなります。
角栓は皮脂やタンパク質でできているため、温めると皮脂がゆるみ、毛穴の中に隙間ができます。このタイミングでオイル等を使ってやさしく洗うと、毛穴の黒ずみをすっきり落とせるのです。
汚れを落とした後は化粧水や美容液、乳液などでしっかりと保湿するのを忘れないようにしましょう。
化粧ノリを改善したい
洗顔後に蒸しタオルを顔に乗せると、温熱効果により肌の血行が促進されます。また、ホットタオルの蒸気は肌を柔らかくする効果があり、古い角質を優しく落としてくれます。
その状態で基礎化粧品によるケアをすると浸透率も高まるため、肌の水分量が増え、化粧のノリが良くなります。
メイク前のスペシャルケアとして、週1~2回ほどホットタオルを取り入れてみるのもおすすめです。
眼精疲労や肩こりがある
パソコンやスマホによる目の疲れや、デスクワークによる肩こりがある時にも、蒸しタオルがおすすめです。
首の後ろや肩に蒸しタオルを乗せると、血管を圧迫している筋肉の緊張も緩むため血行がよくなり、肩や首のこりが改善します。同時に、リンパの流れも促進されることで老廃物が流れ、体外に排出されやすくなるのです。
さらに、目の疲れが気になる時は、目元にホットタオルを乗せるのも良いでしょう。目の周囲には副交感神経を活発化するスイッチがあるため、滞った血の巡りを改善できます。
さらに、血流がよくなると眼精疲労に効くだけでなく、むくみや目の下の青クマなども解消できます。
鼻詰まりを解消したい
蒸しタオルは、鼻詰まりの症状がつらい時にも効力を発揮します。
仰向けに寝た状態で、熱めの蒸しタオルを鼻の付け根あたりに乗せ、タオルからの蒸気を鼻から吸い込むと楽になります。
湯気で鼻の粘膜が湿り、鼻孔が広がって、粘膜の血流がよくなることで一時的に鼻が通りやすくなるのです。
点鼻薬を使用している人は、まず蒸しタオルで鼻を通してから点鼻すると、鼻の奥まで薬剤が届きやすくなるというメリットがあります。
寝癖を直したい
寝癖を直してすっきりとした髪型にしたい時にも、蒸しタオルがおすすめです。
蒸しタオルを生え際から髪に当ててしばらく乗せておき、温まったら癖を伸ばすようにブラッシングしましょう。髪を直接濡らす方法と違って、蒸しタオルであれば水滴が垂れたり、ムラができたりすることなく、均一に生え際を湿らせることができます。
髭剃り・産毛処理をしたい
理容室で髭剃り・顔剃りをする前に、顔全体にホットタオルを乗せられた経験がある人も多いのではないでしょうか。
乾燥している肌や産毛にカミソリの刃を当てると、肌に負担がかかり、カミソリ負けを起こす可能性があります。
蒸しタオルを顔に当てることで、水分が髭を柔らかくして剃りやすくしたり、肌の乾燥を防いでカミソリ負けを防止することができます。
蒸しタオルを当て終わったら、シェービング用のクリームや保湿クリームをしっかりと塗り、やさしくゆっくりと剃るのがコツです。
顔に蒸しタオル(ホットタオル)をつかうのは週1〜2回が目安
高価なパックや化粧品を使わなくても、蒸しタオルを使うことで普段のスキンケアアイテムの効果を高めることができます。
一方で、蒸しタオルを多用すると顔の皮脂を落としすぎてしまい、肌のバリア機能を低下させる恐れがあります。蒸しタオルの使用は週1~2回を目安にし、使用後は乳液やクリームを多めに使うなど、しっかりと保湿しましょう。
また、蒸しタオルを顔に乗せるのは1~3分ほど、首や肩は3分ほどで十分に効果が現れます。長時間の使用も皮脂を落としすぎてしまうため、注意が必要です。
電子レンジを使わずに蒸しタオルを作る方法
蒸しタオルを作るには、電子レンジを使用するのが最も手軽な方法です。
しかし、電子レンジが使用できない場合や、頻繁に蒸しタオルを使いたい時には別の方法もおすすめです。
お湯を使う
お風呂に入っている時など、電子レンジが使えないシチュエーションでは、以下の方法で蒸しタオルを作れます。
- 洗面器などに45℃くらいの熱めのお湯を張る。
- 清潔なタオルを①のお湯に浸ける。この時、持ち手部分としてタオルの端だけ浸さずに残しておくと、火傷防止になる。
- 濡れていないタオルの端を持ち、水が垂れない程度に絞る。
熱湯を水で薄めて適温にする場合など、誤って火傷しないように十分に注意しましょう。
また、この時アロマオイルを1滴ほどお湯に垂らしてからホットタオルを作ると、お好みの香りが楽しめます。リラックス効果もアップするため、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
タオルウォーマーを利用する
ホットタオルを毎日何度も使う場合や、使用する前に作るのが面倒な人には、タオルウォーマーの使用もおすすめです。
タオルウォーマーとは、ホットタオルを作る専用の機械です。
水に濡らしたタオルを絞り、おしぼりのように巻いてタオルウォーマーの中に入れ、スイッチを入れるだけで適温のホットタオルが作れます。
以前は飲食店やエステサロンなどで使われる業務用のものが多かったですが、最近では家庭用のタオルウォーマーも発売されています。
場所をとらないミニサイズのものや、保温だけでなく保冷機能がついたもの、殺菌効果があるものなど、色々なタイプがあるため、自分に合ったものを選びましょう。
電子レンジで作る蒸しタオル(ホットタオル)には浄水がオススメ
蒸しタオルによるケアは眼精疲労や肩こりなどの健康面だけでなく、美容効果も期待できます。蒸しタオルを作る時には、水道水ではなく浄水を使うことで、よりお肌への影響を軽減できるでしょう。
WACOMS TRUSTは「安心でおいしい水」を限りなく追求し開発された、据え置き型浄水器です。独自開発のROフィルターにより、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素等の有害物質を99%以上除去できます。
体にもお肌にもやさしい浄水を普段の生活に取り入れて、QOLを上げてみてはいかがでしょうか。