
「アルカリイオン水」という言葉を、家電量販店やスーパーで一度は見かけたことがあるかもしれません。しかし、「結局、普通の水と何が違うの?」「なんだか科学っぽくて、怪しい感じがする……」と、疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。
実は、アルカリイオン水は「なんとなく体に良さそう」なイメージ先行の水ではなく、胃腸症状の改善効果が認められた医療機器から生まれる水なのです。
この記事では、アルカリ性イオン水の科学的な根拠や正しい飲み方、注意点などを解説します。
アルカリ性イオン水とはどのようなものか

アルカリ性イオン水とは、一言で言えば「水のpH値を高くしてアルカリ性にした水」のことです。
通常、アルカリ性イオン水はアルカリイオン整水器という専用の機器に通して作ります。機器の中に電気を流すと、水が電気分解され、マイナス極側に水素やミネラルが集まり、アルカリ性の水になります。これがアルカリ性イオン水です。反対のプラス極側には、酸性水ができます。
ちなみに、物質がアルカリ性か酸性かを示す数値を「pH」と言います。pHは0から14まであります。
pH7未満(酸性):数値が小さいほど酸が強い
pH7(中性)
pH7超(アルカリ性):数値が大きいほどアルカリが強い
私たちが普段飲む水道水は、多くがpH7程度の中性です。一方、アルカリ性イオン水は、pH9からpH10の弱アルカリ性です。
アルカリ性イオン水の効果

アルカリ性イオン水の基礎的な説明の次は、アルカリ性イオン水がどのような効果を持っているかを解説します。まずは健康にどのような影響を与えるかをまとめました。
胃腸症状が改善される
アルカリ性イオン水の大きな特徴は、国が「軽度の胃腸症状を改善する効果」を正式に認めている点です。
アルカリ性イオン水を作るアルカリイオン整水器は、厳しい基準をクリアした結果、厚生労働省から家庭用医療機器として効果と安全性を認められています。これは、厚生労働省の告示(第112号)にも掲載されています。
また、普通の浄水とアルカリ性イオン水を飲み比べる実験では、アルカリ性イオン水だけを飲んだグループのほうがお通じの悩みや胃の不快感が軽くなったというデータが得られました。実験の結果、アルカリイオン整水器で作られた水は胃腸の状態を改善する効果があると証明されたのです。
具体的には、以下のような胃腸症状の改善に有効とされています。
- ・便秘や下痢など、お通じが不安定なとき
- ・胃もたれや胸やけなど、胃の不快感があるとき
- ・お腹の張り(胃腸内での異常発酵)が気になるとき
薬のように飲んですぐ効くものではありませんが、毎日の飲み水をアルカリ性イオン水に変えて継続することで、穏やかにお腹の調子を整えてくれます。
【出典】独立行政法人医薬品医療機器総合機構|貯槽式電解水生成器等基準|厚生労働省告示第112号(厚生労働省)
口臭の抑制効果が期待できる
アルカリ性イオン水は、口臭の原因となる舌苔(ぜったい)のケアにも活躍します。 アルカリ性イオン水の持つ汚れを浮き上がらせる力で、舌の表面についた細菌や汚れを無理なく落とせるのです。
やり方は歯磨きの後にアルカリ性イオン水をたっぷり含ませたコットンで、舌の奥から手前へ優しく拭き取るだけです。力を入れすぎると舌が傷つく原因になるので、優しく拭いましょう。
アルカリ性イオン水の上手な取り入れ方

アルカリ性イオン水は「飲む」だけでなく、その特性を活かして、さまざまな活用ができます。ここでは、生活の中での上手な使い方を紹介します。
料理に使う
アルカリ性イオン水は「浸透力」や「抽出する力」が高く、食材の持ち味を引き出すのが得意です。料理に活用すれば、いつものメニューがワンランクアップするでしょう。
ご飯がふっくら炊ける
アルカリ性イオン水をお米を炊く水に使うのが特におすすめです。水分がお米の芯まで浸透し、ふっくらとツヤのあるご飯が炊き上がります。ただし、pHが高すぎると黄ばみの原因になるため、pH9程度の水を使うのがポイントです。
煮込んだ肉が柔らかくなる
アルカリ性イオン水で肉を煮込むと、アルカリの作用でタンパク質が分解されます。その結果、繊維がほぐれて普段より柔らかく仕上がりやすくなるのです。特に、牛すじやブロック肉などの煮込み料理に使うと、短時間でホロホロと解けるような柔らかさを引き出せます。
野菜のアク抜きに使う
ごぼうやタケノコなど、アクの強い野菜を茹でる際にアルカリ性イオン水を使うと、素早くアクが抜けます。アルカリは野菜の繊維(ヘミセルロース)を分解する作用があるため、アクが抜けやすくなるのです。
出汁(だし)をとる・お茶をいれる
アルカリ性イオン水は素材の成分を引き出す力が強いため、昆布やカツオの「出汁(だし)」が濃厚に取れます。また、出汁だけでなくコーヒーや紅茶に使えば、色が鮮やかに出るほか、香りが立ちやすくなるのも特徴です。
掃除に使う
掃除用として使えるのが、pH11以上の「強アルカリイオン水」です。強力なアルカリ性が、油汚れや皮脂などの「酸性の汚れ」を中和・分解します。そのため、コンロ周りやレンジの庫内も、霧吹きなどで吹きかけてから拭くだけで、汚れがスッキリと落ちます。界面活性剤を含まないことから二度拭きが不要で、冷蔵庫やおもちゃにも安心して使えるのが嬉しいポイントです。
ちなみに、強アルカリイオン水は一般的にスーパーやドラッグストアで掃除用品として市販されているものや、専用の生成器で作られたものを指します。飲用のアルカリイオン水とはpH(アルカリ性の強さ)が異なります。
そして、強アルカリイオン水は掃除専用の水なので、飲用や料理用として使えません。また、脱脂力が強く手荒れの原因になるため、使用時は手袋を着用すると安心です。なお、アルミ製品や革製品、ニス塗り家具などは変質のおそれがあります。事前に使える素材か確認しておきましょう。
アルカリ性イオン水を飲むときの注意点

アルカリ性イオン水は、胃腸に良い効果があるとはいえ、誰にとっても、どのような飲み方でも良いわけではありません。体質や飲み方によっては、逆に負担となる場合があるため、以下の注意点を守ることが大切です。
持病がある人は医師に相談する
まず、腎臓に疾患がある人は、事前に医師へ相談してください。アルカリ性イオン水にはミネラルが含まれているため、機能が低下した腎臓には負担となるおそれがあります。特に腎不全やカリウム排泄障害の人は、注意が必要です。
また、薬を飲む際は必ず「浄水(中性の水)」を使用してください。アルカリ性イオン水で服用すると、薬の吸収が早まったり、効果が変わってしまったりする可能性があります。その他の病気で治療中の人も、念のため医師に相談してから取り入れましょう。
はじめは弱アルカリ性の水を少量から飲んでみる
健康な人でも、最初は「pH8~pH8.5」のような弱アルカリ性の水を、コップ1杯分飲むことから始めましょう。慣れていない段階で高いpHの水を飲むと、お腹を壊してしまうことがあります。
1週間~2週間試して体調に変わりがなければ、量を増やしつつ、pH8~pH8.5より少し強めの水を飲んでみましょう。1日の目安は500ml~1Lです。
なお、pH10以上になると飲用には適さなくなるため、アルカリ性が強すぎる水は飲まないようにしてください。
赤ちゃんのミルク作りには使わない
赤ちゃんのミルク作りには、アルカリ性イオン水を使わず、「浄水(中性)」または「湯冷まし」を使いましょう。内臓が成長途中の赤ちゃんにとって、ミネラルの多い水は負担となるおそれがあるからです。
また、粉ミルクは、赤ちゃんの未熟な内臓に合わせてミネラルバランスが調整されています。ミネラル豊富なアルカリ性イオン水を使うと、かえって赤ちゃんの腎臓の負担になったり、高いpHが胃腸の刺激になったりするおそれがあります。赤ちゃんの健康のため、ミルク作りには中性の水を選びましょう。
浄水力が高くて飲み続けやすい浄水器をお探しのあなたへ
アルカリ性イオン水は、pHや飲み心地に着目して選ばれることが多い水です。しかし、毎日身体に取り入れる水だからこそ、pHだけでなく「水に含まれる不要な物質をどこまで取り除けるか」も大切な判断基準になります。
WACOMSは、逆浸透膜によって水道水に含まれるミネラルや微細な物質を一度ほぼ除去し、その後、天然由来のミネラルをバランスよく加える浄水システムです。できあがる水は、アルカリ性に大きく傾けるのではなく、毎日飲み続けやすい中性域(pH6.8〜pH7.2)のやさしい水。PFOS・PFOAを99.7%、さらにこれまで不可能とされていた硝酸態窒素を日本で初めて99%以上除去する高い浄水性能で、一般的な浄水器では取り除きにくい成分にも対応します。
水のpHだけでなく、除去力・安全性・おいしさまで考えて選びたい方は、WACOMSという選択肢もぜひ検討してみてください。

アルカリ性イオン水の特性を知って上手に生活に取り入れよう

今回はアルカリ性イオン水の効果と生活での活用法について解説しました。アルカリ性イオン水は万能薬ではありませんが、飲料水にすれば胃腸の調子を整えてくれる心強い味方です。ほかにも料理や掃除に使えるなど、幅広い活用法があります。
もし「胃腸がスッキリしない」「健康のために何か始めたい」と感じているなら、まずは少量から試してみるのがおすすめです。いつもの水をアルカリ性イオン水に変えて、体を労る生活を始めてみてはいかがでしょうか。

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