
「親があまり水を飲みたがらない」「気がつくと半日以上何も飲んでいないようで心配」。このような悩みを抱えている人はいないでしょうか。
この記事では、高齢者に必要な1日の水分摂取量の計算方法や、飲み込みにくい人が負担なく水分を摂るための具体的な工夫、脱水を防ぐための注意点について解説します。
高齢者の1日の水分摂取量の目安

「人は水を1日に2リットル飲んだほうが良い」といった話を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、必要な水分量は体格や活動レベルによって異なるため、一律に決めることは難しいのが実態です。
まずは、1日で飲んだほうが良い適切な水分量の考え方を紹介します。
年齢によって必要量も考え方も異なる
「高齢者」と一括りにしても、前期高齢者(65歳~74歳)と超高齢者(90歳以上)では、生活スタイルや身体機能に大きな差があります。
65歳前後の人は、まだ活動量も多く、家事や運動で汗をかく機会も多いため、脱水を防ぐには十分な水分量が必要です。
また、この年代から喉の渇きを感じにくくなる傾向にあるため、渇きを感じる前に、活動の前後で意識的に水を飲む習慣をつけましょう。
80代~90代の人は、活動量が減り、飲み込む力(嚥下機能)や、心臓・腎臓などの内臓機能も徐々に低下してきます。そのため、1日の総量にこだわりすぎず、「少量をこまめに」補うことが鉄則です。
一度に大量の水を飲むと、内臓への負担になるほか、誤嚥(ごえん)※のリスクも高まるため注意しましょう。
※誤嚥(ごえん):食べ物や飲み物が食道ではなく、誤って気管に入ってしまうこと。誤嚥性肺炎の原因となる。
食事による水分摂取も含めて考える
水分補給というと、どうしてもコップの水やお茶を飲むことをイメージしてしまいがちですが、必ずしも飲み物だけで目標量を達成する必要はありません。私たちは普段の何気ない食事からも、多くの水分を摂取しています。
主食やおかず、汁物など、毎日の献立そのものにも水分はたっぷりと含まれています。個人差はありますが、1日3食をしっかり食べていれば、食事だけで1日に必要な水分の約3分の1から半分近くを補うことができるとも言われています。
そのため、「飲み物をたくさん飲まなければ」と気負いすぎる必要はありません。大切なのは、飲み物と食事を合わせたトータルで考えることです。
「体重×25ml」を目安に考える
一般的に、高齢者に必要な1日の水分摂取量は、「体重(kg)×25ml」程度が目安とされています。
例えば、体重ごとの目安は以下のようになります。
体重50kgの人:50kg × 25ml = 約1,250ml
体重70kgの人:70kg × 25ml = 約1,750ml
ただし、この計算は飲み水と食事の水分補給の両方が含まれているため、実際は必要量の半分から3分の2くらいを飲み水として摂取すれば問題ないです。体重50kgの人なら、約600ml(コップ4杯分)くらいが適量でしょう。
これらの数値はあくまで目安なので、厳密なノルマではなく、体調管理の参考値として活用しましょう。無理に飲ませようとしてストレスになるよりも、継続できるペースを見つけることが大切です。
高齢者に無理なく水分を摂ってもらう方法

水分補給の習慣は、家族がただ「飲んで」と伝えるだけでは解決しないことがあります。自然と手が伸びるような工夫や環境づくりが大切です。
一度にたくさん飲ませない
高齢になると、喉の筋力が弱まってむせやすくなったり、胃が小さくなって一度にたくさんの量が飲めなくなったりすることがあります。また、無理に大量の水を飲むと、お腹が張って食事が進まなくなることもあるため注意が必要です。
コップ1杯くらいの水を1度に飲むと習慣づけやすいですが、一気に飲み干す必要はありません。
- ・起床時(寝ている間に汗として出た水分を補う)
- ・食事のとき(飲み込みを助ける)
- ・入浴の前後(脱水を防ぐ)
- ・トイレに行ったあと(尿として出した分を補う)
飲みやすい温度・飲み物を選ぶ
冷たすぎる飲み物は胃腸への刺激が強く、身体を冷やす原因にもなるため、高齢者には負担がかかります。基本的には常温の水や白湯が安心です。
また、水やお茶に限らず、本人が好きな飲み物を取り入れるのも効果的です。スポーツドリンク、昆布茶など、これなら飲みたいと思える選択肢を用意しましょう。
ただし、コーヒーや緑茶は利尿作用があるため、水分補給の手段として用いるのは避けましょう。日々の楽しみとして飲む分には問題ありませんが、合わせて水や麦茶も飲むようにしてください。
また、スポーツドリンクや昆布茶は糖分や塩分の摂りすぎに注意しましょう。
「水を飲む」以外の形も活用する
味噌汁やスープなどの汁物は、水分と塩分を同時に補給できるため、熱中症対策に有効です。(※塩分制限がある人は、だしを効かせて減塩を心がけましょう。)
おかゆや豆腐、茶碗蒸しなどの水分の多い食事は、水分量が豊富で喉越しも良く、飲み込む力が弱った人でも食べやすいメニューです。
スイカやミカンなどの果物、ゼリーやプリン、水ようかんなどのデザートも、楽しみながら水分が摂れます。
とくに水分補給用のゼリーは、誤嚥(飲み込みの失敗)のリスクに配慮して作られているものが多く、安心して利用できるため重宝します。
家族が声をかける
高齢者は喉の渇きを感じにくいため、本人が自分から飲むのを待っていると、気づかないうちに脱水状態になってしまうことがあります。そのため、周囲からの定期的な声かけが大切です。
このとき、「もっと飲まなきゃダメ!」と強制するのは逆効果です。「お茶が入ったので休憩しませんか」と誘う形で呼びかけてみましょう。
また、いつも座る場所から手を伸ばせば届く位置に飲み物を置いておくのも有効です。中身が見えるコップや、飲みやすいストローを活用するなど、本人が無意識に手を伸ばせる環境を作ってあげましょう。
水分摂取する際の注意点

良かれと思って水分を勧めすぎることが、かえって健康を害する場合もあります。また、高齢者特有の脱水のサインを見逃さないことも重要です。
持病がある場合は医師の指示を優先する
心臓病(心不全など)や腎臓病などの持病がある人は、医師から水分摂取を制限されている場合があります。この場合、水分を摂りすぎると心臓や腎臓の負担になり、むくみや息苦しさを招くことがあるため注意が必要です。
一方で、高血圧や糖尿病の薬には、尿を出しやすくする働き(利尿作用)を持つものも多く、本人が気づかないうちに脱水気味になっているケースも少なくありません。
水分不足が進むと血液がドロドロになり、血管が詰まりやすくなってしまいます。心配なときはかかりつけ医に1日に飲んでも良い量を確認し、指示に従うようにしましょう。
喉が渇く前に水分摂取する
高齢になると、加齢により喉の渇きを感じるセンサーが鈍くなります。「喉が渇いた」と言ったときには、すでに体内の水分がかなり不足し、脱水が始まっている可能性が高いです。
脱水を放置すると、意識がぼんやりしたり、全身の状態が急激に悪化したりする危険があります。日頃から以下のような隠れ脱水のサインがないか気にかけてあげてください。
- 脇の下:触ったらカサカサに乾いている
- 口の中:唾液が減り、舌や唇が乾いている
- 皮膚:手の甲をつまんで離したとき、すぐに戻らない(あとが残る)
- 尿:回数や量が少なく、色が濃い・匂いが強い
- 様子:ぼんやりしている、微熱がある、反応が鈍い
これらの変化が見られたら、すぐに水分を補給しましょう。改善しない場合は早めに医療機関を受診してください。喉が渇く前に飲む習慣を、家族みんなで作ることが大切です。
毎日の水分摂取にはWACOMSがおすすめ

毎日身体に取り入れるお水なら、WACOMSがおすすめです。
WACOMSの浄水システムは、逆浸透膜で水道水に含まれるミネラルを一度ほぼ除去。
その後、天然由来のミネラルを適切なバランスで整えることで、素材の味が際立つ上に口当たりも優しく仕上がります。
PFOS・PFOAはもちろんのこと、これまで不可能とされていた硝酸態窒素までもを日本で初めて99%以上除去。
ケタ違いの浄水力で大切なご家族の未来の健康を守ります。
1日の水分補給量を意識して脱水を防ごう

水分補給は、完璧でなくても構いません。飲まなければと義務にするのではなく、日々のお茶の時間や食事を通して、楽しみながら続けていくことが何よりの秘訣です。
まずは今日から、食事の際の汁物を意識してみたり、おやつの時間に一緒にお茶を飲んでリラックスしたりすることから始めてみましょう。





