
洗濯や掃除、洗い物、料理、入浴など、私たちは日々大量の水を使っています。特に口に入れる水は清潔で安全なものを選びたいところですが、見た目や匂いだけでは判断しにくいため、家族の健康を守るためにはちょっとした工夫が必要です。
例えば、水を一度沸騰させるだけでも、雑菌や匂いを抑えてより安心して使えるようになります。忙しい日常の中でも、手軽な方法で水の安全性を高めることができれば、毎日の料理や飲み物、赤ちゃんのミルク作りもぐっと快適になります。
この記事では、水道水をより安心して使うための考え方や、赤ちゃんのミルク作りの際の注意点、安全な水の確保の仕方について解説します。
水道水はそのまま飲んでも問題ない?

日本の水道水は、世界的に見ても高い安全基準で管理されています。
厚生労働省は、全国共通で51項目の水質基準を定めており、各自治体はこの基準を遵守しています。水道水は細菌や化学物質などの有害な成分が基準値を超えないように日々管理されているため、基本的にはそのまま飲んでも健康への影響はほとんどありません。
ただし、すべての状況で常に安全というわけではありません。例えば、以下のようなケースでは注意が必要です。
- ・長期間使っていない水道管に溜まった水をそのまま使用する場合
- ・古い住宅やマンションで、鉛管などの老朽化した配管が残っている場合
- ・工事や災害などで水道水に濁りや異臭が発生している場合
また、安全性とは別に「カルキ臭」と呼ばれる塩素特有の匂いを気にする人も多く、味や風味の点で水道水をそのまま飲むことに抵抗を感じる人もいるかもしれません。
:水道水を沸騰させるメリット

日本の水道水はそのままでも安全に飲めるよう厳しい基準で管理されていますが、それでもさらに沸騰させることで得られるメリットがあります。次に、衛生面や味の面から、沸騰による主な効果を見ていきましょう。
細菌やウイルスを減らせる
水道水には通常、健康に影響を与えるほどの細菌やウイルスはほとんど含まれていません。しかし、古い配管や断水後の水、貯水タンクを経由した水などでは、微生物が一時的に混入する可能性があります。
沸騰は、こうした微生物を物理的に死滅させることができる方法です。特に赤ちゃんや免疫力が低下した人がいる家庭では、水道水を飲料や調理に使う前に一度沸騰させることで、より安心して使えます。
カルキ臭を軽減できる
水道水を沸騰させる大きなメリットの一つは、特有のカルキ臭を和らげることです。水道水に含まれる塩素は、安全に水を飲めるようにするために欠かせませんが、独特の匂いや味が気になる人も少なくありません。
水道水を沸騰させると塩素が気化し、カルキ臭が和らぎ、口当たりもまろやかになります。特に、水出しコーヒーや水出し茶を作るときには効果的です。水出しの飲み物を作る際に水道水をそのまま使うと、塩素の匂いや味が目立ってしまうことがありますが、一度沸騰させて冷ました水を使うと、雑味が抑えられ、香りや風味をよりクリアに楽しめます。
トリハロメタンなどの副生成物を減らせる
水道水の安全性を保つために使われる塩素は、もともと人体に害のない濃度で管理されています。しかし、原水(※)中にわずかに含まれる有機物と反応すると、トリハロメタンという副生成物ができることがあります。トリハロメタンは発がん性の懸念が指摘されており、水質基準でも厳しく規制されている物質です。
沸騰は、このトリハロメタンを気化させて減らすのに効果的であると言われています。
※原水…浄水処理されておらず、自然のままの水のこと。主に河川や湖、地下水、湧き水などを指して言う。
赤ちゃんのミルクに水道水を使うときの注意点

赤ちゃんのミルクには沸騰させた水を使うと良いと聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。実際、赤ちゃんのミルク作りにおいては、他にもいくつか注意点があります。ここからは、赤ちゃんのミルクに水道水を使う際の注意点について解説します。
水道水は一度煮沸する
ミルク作りに水道水を使う場合は、一度しっかりと沸騰させることが基本です。
WHO(世界保健機関)のガイドラインでも、粉ミルクの安全な調乳には「いったん完全に沸騰させた水を使う」ことが明記されています。
特に生後間もない時期は、ボツリヌス菌などの芽胞菌に感染するリスクが高いため、できれば沸騰し始めてから10分間ほど加熱するとより効果的です。
ただし、生後4カ月を過ぎて免疫が安定してきたら、そこまで長い煮沸は不要です。
粉ミルクは70℃以上のお湯で溶かす
粉ミルクを溶かすときは70℃以上のお湯を使います。これは、粉ミルクが完全な無菌ではないためです。
粉ミルクの中には、まれにサカザキ菌(クロノバクター)やサルモネラ菌といった病原菌が含まれていることがあり、70℃未満のお湯ではこれらを十分に殺菌できません。
一方で、100℃近いお湯をそのまま使うと、粉ミルクに含まれるたんぱく質やビタミンなどの栄養成分が熱変性を起こすおそれがあります。そのため、一度しっかり沸騰したら70℃近くまで冷ますと、安全かつ栄養を損ないにくい粉ミルクを作れます。
人肌(約37℃)まで冷ましてから与える
粉ミルクを溶かした後は、赤ちゃんが飲みやすい温度まで冷ますことも大切です。目安は人肌程度の36℃~37℃と言われています。
急いで冷ましたいときは、哺乳瓶のキャップをしっかり閉めた状態で、外側から流水で冷ましたり、冷水を張ったボウルに入れたりすると短時間で温度を下げられます。このとき、水がミルクの中に入り込まないように気を付けましょう。
温度の確認は、ミルクを腕の内側に数滴垂らして「ぬるい」と感じる程度が理想です。
熱すぎるとやけどの危険がありますし、冷たすぎると赤ちゃんのお腹を冷やしてしまうので注意しましょう。
作り置きはせず、2時間以内に飲ませる
作り置きしたミルクは、時間が経つと雑菌が繁殖しやすくなります。見た目や匂いに変化がなくても、微生物が増えていることがあるため、作り置きは避けて、調乳後2時間以内に飲ませるのが基本です。もったいなく感じるかもしれませんが、飲み残しは捨てて、新しく作り直しましょう。
夜間などでミルクをすぐに作れない場合は、沸騰させたお湯を70℃以上の状態で保温ポットに入れておくと便利です。そのまま調乳に使え、衛生的にも安心です。
調乳や哺乳時の衛生管理にも注意する
どれほど丁寧に水を沸騰させても、調乳や哺乳の過程で衛生に気を遣わないと雑菌が入り込んでしまいます。そのため、清潔な環境と器具の衛生管理もミルク作りの大切なポイントです。
ミルクを作る前には、石けんでしっかりと手を洗い、使用する哺乳瓶・乳首・スプーンなどは清潔なものを使いましょう。
使い終わった器具はすぐに洗浄し、煮沸消毒や電子レンジ用スチーム消毒などで除菌しておくと安心です。
水道水を沸騰させる際のポイント

水道水を沸騰させるとき、ただ「ぐらぐら沸かす」だけでは、効果が十分に発揮されないこともあります。正しい手順を知っておくことで、細菌やカルキ臭を効率良く減らし、よりおいしく安全な水を確保できるのです。ここからは、家庭で水道水を沸騰させる際のポイントを紹介します。
清潔な容器を使う
水を沸騰させる前には、使用するやかんや鍋、保存容器が清潔であることを確認しましょう。長く使った容器には目に見えない水垢や微細な汚れが付着していることがあります。こうした汚れは、たとえ沸騰しても微生物の温床となったり、匂いや味に影響したりする場合があります。そのため、使用前に洗浄することが望ましいです。
容器を洗う際は、素材ごとに注意したい点があります。金属製のやかんは水垢が付きやすく、ガラス容器は割れやすいため取り扱いに注意が必要です。また、洗剤で丁寧に洗った後、必要に応じて煮沸消毒を行うと、より安心です。普段使いの容器でも、週に1回程度は煮沸消毒を行うと、微生物やカビ発生のリスクを減らせます。
蓋を活用して効率的に加熱する
水を沸騰させる際は、蓋を軽く乗せることで蒸発を抑えつつ加熱効率も上がります。蓋をすることで蒸気が逃げにくくなり、沸騰までの時間を短縮できるためです。
とくに室温が低い場所では、蓋なしで加熱すると蒸気が逃げやすく、沸騰までの時間が長くなるため、蓋を被せて沸騰させるのがおすすめです。さらに、加熱する時間も短くなるので、ガスや電気の節約になります。
加熱後の水は衛生的に扱う
沸騰直後の水は衛生的ですが、冷ます過程で雑菌が入り込むことがあります。例えば、容器の蓋を開けっぱなしにしたり、不潔な手や器具が水に触れたりすると、雑菌が混入するリスクが高まります。冷ますときは清潔な環境で蓋を閉めたまま行いましょう。また、移し替えが必要な場合も、スプーンや容器が清潔であることを確認してください。
さらに、冷まし方も重要です。沸騰直後の水は無菌ですが、20℃~50℃は雑菌が繁殖しやすい温度帯となります。雑菌の繁殖を極力防ぐため、急速に冷やすのが効果的です。冷蔵庫に入れたり、鍋の蓋を閉めたまま、氷水や流水を張ったシンクやボウルにつけたりして、一気に冷やすようにしましょう。
一度に大量の水を沸かさない
一度に大量の水を沸かすと、冷ます時間が長くなり、その間に雑菌が繁殖するリスクが高まります。必要量だけを沸かすことで、衛生面でも安全性を確保できます。例えば、料理用には1リットル〜2リットルずつ、飲料用にはコップ1杯分ずつ沸かすなど、使う分だけ小分けにして加熱することが理想です。水を小分けにして沸かすことで、調理や飲料作りの際に無駄を減らせます。
水道水の沸騰以外で安全な水を確保する方法

水道水を沸騰させることで細菌やカルキ臭、トリハロメタンなどは減らせますが、金属や一部の化学物質は完全には除去できません。家庭でより安全に水を使いたい場合や、赤ちゃんや体の弱い人向けの水は、沸騰以外の方法も併用するとさらに安心です。最後に、手軽に取り入れられる安全な水の確保方法について解説します。
市販のミネラルウォーター
市販のミネラルウォーターは厳格に衛生管理されています。未開封であれば保存中の雑菌混入リスクも低く、赤ちゃんのミルクや飲料用としてそのまま使えます。また、料理や水出し飲料などにも手軽に活用可能です。
ただし、保管状況や賞味期限には注意点する必要があります。直射日光が当たる場所や高温になる場所に置くと、ペットボトル内で化学物質が溶け出す可能性があるのです。
購入後は涼しい場所で保管し、開封後は早めに使い切ることが望ましいです。さらに、飲み残した水は再利用せず、必ず廃棄しましょう。
ウォーターサーバー
ウォーターサーバーなら、家庭でいつでも清潔な水を使えます。多くのウォーターサーバーでは、工場で殺菌・充填された水を使用し、温水も温度管理がされているため、赤ちゃんのミルク作りにも活用できます。
さらに、温水・冷水がすぐに使えるため、料理や飲料作りの効率も上がります。ただし、ウォーターサーバー本体の清掃や水ボトルの交換は定期的に行う必要があります。内部のタンクや蛇口に雑菌が溜まると不衛生なので、メーカーの指示に沿ったメンテナンスが大切です。
浄水器
家庭用浄水器も、煮沸以外で安全な水を確保する方法として有効です。とくに活性炭フィルターや中空糸膜フィルターを備えた浄水器は、塩素やカルキ臭、浮遊物を減らし、飲みやすい水を作ることができます。
浄水器を使う際のポイントは、フィルター交換のタイミングを守ることです。同じフィルターを長期間使い続けると雑菌が繁殖する可能性があります。また、浄水器によっては微生物や化学物質を完全に取り除くわけではないため、赤ちゃんや免疫力の弱い人に使う場合は、沸騰と組み合わせるのも安全策として有効です。
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水道水は沸騰でより安全に!正しい方法で安心を確保しよう

この記事では、水道水の安全性や沸騰の効果、安全な水の確保方法について解説しました。
水道水は基本的に安全な飲み水ですが、古い配管を通った水や災害時、免疫力の低い人が飲む場合には沸騰の一手間を加えるなど工夫が必要です。また、家庭用の浄水器やウォーターサーバー、市販のミネラルウォーターを活用すれば、手軽に安全な水を確保することも可能です。
健康や安全に気を遣いたい人は、今回紹介した方法を試してみてください。


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