みなさんはダイエットにチャレンジしたことはありますか?学生時代は引き締まっていた身体が、いつの間にかズボンの上にお肉が乗っかっている….。「これではいけない!」と一念発起でダイエットに挑み、食事量を減らしてみたりウォーキングを始めたり…その結果たった3日間で早くもマイナス1kg達成!なんて喜んだ経験のある人もいらっしゃると思います。でもちょっと待って!それは脂肪が減ったのではなく、単に身体の水分が抜けただけかも知れません。
身体の中をめぐる水分
成人の身体の約60%は水分であるという事を聞いたことがある人は多いと思いますが、一言で“水分”と言っても皆さんがイメージする“身体の中の水分”とは一体どんなものでしょうか?血液?尿?さっき飲んだ水?早速この気になる水分を見ていきましょう。
人の体内の水分は大きく2種類に分けられ、それらは[細胞内液]と[細胞外液]と呼ばれています。
まず、細胞内液はその名の通り、細胞内に含まれている水分となります。これが私たちの身体の水分の約3分の2を占めています。
そして残りの3分の1は血液やリンパ液など私たちがイメージしやすい体液である細胞外液です。この細胞外液は、生命が発生した原始の海のなごりとも言われているもので、0.9%食塩水に近い組成をしていると言われています。
この水分は酸素や栄養素、老廃物などを含んで身体の中を行き来していますが、ずっと身体の中に溜まっているわけではありません。
水を飲むなど外部から水分を取り込んだり、体外へ排出したりと体内では絶えず細かな出入りが行われています。尿や汗などによる排出はもちろん、何気なく行っている呼吸の中にも水分が含まれており、これが運動で汗を掻くとなると更に身体の水分が失われてしまいます。
失った水分は美味しくてキレイな水で補いましょう
つまり、ダイエット開始直後に大きく体重が落ちるのは脂肪が落ちたのではなく、単に“水分が不足していること”が原因の場合が多く、水分が失われた状態は身体に悪影響を及ぼす場合もあるので注意が必要です。
一旦は体重が減って喜んだかと思いますが、こんな時は数値に惑わされず、キレイで安心な水を身体に補充して、身体を健康な状態にしてあげましょう!
そして、ムリなく自分に合ったダイエット法を見つけてくださいね。