朝の眠気覚ましやデスクワークのお供に、「コーヒーが欠かせない」という方は多いでしょう。コーヒーには香りやカフェインによるリラックス効果があると言われており、朝のひとときや仕事の合間に摂る飲み物としてピッタリです。せっかくおいしいコーヒーを飲むなら、水や豆にこだわって淹れたいもの。しかし、コーヒーを淹れる際にはお湯を沸かすなどの手間がかかります。そこで注目を集めているのが、「コーヒーも淹れられるウォーターサーバー」です。今回は、1台で2役をこなすウォーターサーバーについてご紹介します。
「コーヒー機能」を搭載した1台2役のウォーターサーバー
ウォーターサーバーに「コーヒー機能」を搭載したタイプがあることをご存知ですか? ここでは、コーヒー機能が加わったウォーターサーバーの基本的な情報について解説します。
コーヒーが淹れられるウォーターサーバーとは
通常のウォーターサーバーは、「水やお湯が出るもの」が一般的です。しかし、最近注目を集めているのが、ウォーターサーバーを提供している会社とコーヒーメーカーが協力してつくられた「コーヒーを淹れられるウォーターサーバー」。通常のウォーターサーバーと同じように水やお湯を注げるだけでなく、コーヒーも淹れることができる「1台で2役」の働きが可能となっています。
ウォーターサーバーから注いだお湯でコーヒーを淹れている方も多いと思いますが、コーヒー機能付きのウォーターサーバーなら直接コーヒーが出てきます。おいしい水で淹れたコーヒーがサーバーから直接出てくるため、コーヒー好きの方にはたまらないアイテムでしょう。
特徴的な機能やおすすめポイントを紹介
- コーヒーが淹れられて大きさはウォーターサーバー1台分
- ウォーターサーバーとコーヒーマシンを1台ずつ置く場合、それぞれ置き場所のスペースを確保する必要がありました。しかし、コーヒー機能付きのウォーターサーバーであれば、2台分の働きをウォーターサーバー1台分のスペースでまかなうことができます。
- ウォーターサーバーに使われる水を使用
- コーヒー機能付きのウォーターサーバーで淹れるコーヒーは、ウォーターサーバーで使われる水を使用します。そのため、自分で淹れるよりも手軽ながらおいしい水を使ったコーヒーを楽しめます。また、通常のコーヒーメーカーとは違い、水を補充する手間がない点もメリットと言えるでしょう。
- 短時間でコーヒーが淹れられる
- コーヒーを淹れるのに使用するのは、ウォーターサーバーの温水です。そのため、給水やお湯を沸かすといった手間がなく、ハンドドリップよりも短時間でコーヒーを淹れることが可能です。朝の忙しい時間や時間をかけられない仕事の合間でも、より気軽にコーヒーを楽しむことができるでしょう。
- コーヒー1杯あたりが10~50円で飲める
- コンビニやコーヒーチェーン店でコーヒーを買う場合、チェーン店であれば一杯300円以上、コンビニでも一杯100円程度はかかるもの。しかし、コーヒー機能付きのウォーターサーバーであれば、一杯あたり10円~50円程度で飲むことができます。
使い方に合わせて選べるコーヒー機能付きウォーターサーバー
コーヒーが淹れられるウォーターサーバーにはいくつかの種類があり、使い方に合わせて選ぶことができるのも魅力の一つ。そこで、選ぶ際に意識しておきたいポイントをいくつかご紹介します。
コーヒーだけ飲めればよいorお茶なども飲みたい
コーヒー機能付きのウォーターサーバーには、コーヒーだけを淹れられるタイプとミルクティーや抹茶ラテなども淹れられるタイプがあります。そのため、「コーヒーだけが飲めればよい」のか、「いろんな種類の飲み物が飲みたい」のか、好みによって選ぶべき機種が変わってきます。
コーヒーのタイプは「パウダー」「カプセル」「挽いた豆」
機種によって淹れられるコーヒーのタイプが異なります。「パウダータイプ(インスタント)のみ使用可」「カプセルタイプのみ使用可」「挽いた豆も使用可」などと、使用できるコーヒーが変わるため、どのようなコーヒーが飲みたいのかを考えて機種を選ぶようにしましょう。
ドリップ方式orエスプレッソ方式
コーヒー機能搭載のウォーターサーバーは、コーヒーの淹れ方も選べます。ドリップ方式とエスプレッソ方式の2つのタイプがあるので、コーヒーの淹れ方にもこだわりがある方は、淹れ方の機能についても注目してみましょう。
よりおいしい水、温度、抽出方法にこだわりたいなら「浄水器」がおすすめ
コーヒー機能付きのウォーターサーバーは、水やお湯が使えるだけでなく手軽にコーヒーも淹れられるので、非常に便利です。しかし、コーヒー好きの方の中には、「ドリップで淹れる、こだわりのコーヒーを飲みたい」という方もいるでしょう。そこで、機械で淹れたコーヒーとはひと味違った、こだわりのコーヒーを淹れるポイントをご紹介します。
コーヒー使用量の目安
コーヒーの適量はカップ一杯分(約140cc)につき、10g~12g程度が目安。豆から挽く場合は中細挽きがおすすめです。
お湯の温度は95℃前後が理想
コーヒーを淹れる際の理想のお湯の温度は、95℃前後です。お湯が沸騰したら火を止め、表面のぼこぼことした泡が静まった頃を目安にしましょう。
おいしいコーヒーを淹れるためには「蒸らし」が重要
お湯を注ぐとコーヒー全体が膨らみますが、これはコーヒー粉に含まれるガスが放出されるためです。このガスを出すことでお湯の通り道ができ、コーヒーの味をしっかりと抽出できるようになります。この「蒸らし」は、おいしいコーヒーを淹れる上で非常に重要な工程です。初めに20ccほどの少量のお湯をコーヒーにそっと乗せるように注ぎ、粉全体に均一にお湯を含ませたら、20秒ほどその状態のまま蒸らします。ポタポタとお湯が数滴落ちてくるのを目安にしましょう。
コーヒーそのものの味を楽しむなら軟水がおすすめ
カルシウムやマグネシウムといったミネラル分が少ない軟水は、コーヒーの成分に影響を与えにくく、コーヒー本来の味を楽しむのに適しています。日本の水道水は基本的に軟水なので、水道水を使ってもおいしいコーヒーを淹れることができます。しかし、水道水には独特のカルキ臭など、コーヒーの味わいに少なからず悪影響を与えてしまうのも事実。水道水でコーヒーを淹れる場合は浄水器を活用し、水に含まれる不純物を取り除くようにするとよいでしょう。
ウォーターサーバーは便利!こだわるならハンドドリップにも注目
コーヒー機能搭載のウォーターサーバーは、手軽にコーヒーを淹れることができるため、慌ただしい朝の時間や仕事中のリラックスタイムにもピッタリです。しかし、風味や淹れ方にこだわりたいなら、水にこだわったハンドドリップでコーヒーを淹れてみてはいかがでしょうか。日本の水道水はコーヒーに適した軟水なので、水道水でもおいしいコーヒーを淹れることができます。ただし、水道水には塩素など不純物が混ざっているため、コーヒー本来の風味を損ねるおそれがあるのも確か。注文の手間やウォーターサーバーの設置にわずらわしさを感じる方は、高品質の水が使用できる「浄水器」の導入を検討してみましょう。